災害時に、人工透析患者がやっておきたい防災の準備3選

透析患者の防災準備タイトル画像人工透析の話
A-CHAN
A-CHAN

透析を受けている場合って、地震とか、災害が起きた場合はどうすればいいの?

KUNI
KUNI

地震の際は机の下に、とか基本の対応自体は健常者と同じなんだけど。

準備や被災時の流れは、透析を受けている場合変わってくるね

災害時に、人工透析患者がやっておきたい防災準備3選

  1. 防災グッズの準備
  2. 避難や対応の流れを認識
  3. 避難場所の事前確認

基本的にはこの3つ。

被災時の流れ避難場所についても、防災リュックの中に全部メモとして入れておけば記憶に頼る必要もないのでオススメです。

災害に対する準備は、災害時に突然必要になるので、災害が無い場合はほぼ忘れた存在になってしまいます。

情報を忘れていても、「防災リュックさえ持ち出せば問題の無い」という状況を作る事が大切ですね。

また、透析を受けていると薬や体の数値などがよく変化します。

できれば防災リュックは年に1度は情報を見直しておきたいところです。

スマートフォンのカレンダー等に、防災リュックを見直す月などを永久登録しておけば安心です。

KUNI
KUNI

防災リュックの存在自体はお忘れなく!

玄関など、定位置を決めておきましょう。

A-CHAN
A-CHAN

使わないからといって、戸棚の奥の方に追いやるといった事の無いように気を付けたいね。

私は追いやってたけどね。笑

防災リュック(透析患者用)

透析患者が防災リュックに入れておくもの

  • 緊急連絡先(透析を受けている病院の緊急連絡先)
  • 透析カード
  • 常備薬
  • 救急セット
  • お薬手帳のコピーかお薬手帳のアプリ
  • 身体障害者手帳のコピー
  • 特定疾病療養証のコピー
  • 保険証のコピー
  • 透析食品(3日分)
  • 飲料水(2リットル)
  • ウェストポーチ等
  • クリアカードケース

緊急連絡先
透析を受けている病院・クリニックの24時間連絡が取れる連絡先

透析カード
自身の透析情報が記載されたカード。主治医や看護師に確認しましょう。

被災時は、自分で情報を伝えられない可能性もあります。必ず防災リュックに入れておきましょう。

常備薬
私の場合は3日分は必ず所持していました。災害時ではなくても必要な事もあります。

薬は透析中でも変更になる事も多いので、変更があった時は 防災リュック の中の薬を交換するようにしましょう。

救急セット
怪我をするかもしれませんし、穿刺の痕やカテーテルの消毒などには必須です。
常に清潔にできる環境を準備しましょう。

お薬手帳のコピーかアプリ
お薬手帳は毎月必要になるので、なかなか被災時にお思い出して持ち出すというのはむつかしいですが、できれば持ち歩きましょう。


持ち歩くのを忘れそうな方は、薬局によってお薬手帳のアプリを利用できる場合があります。

処方の履歴が全てスマートフォンに記載されるので非常に便利です。

薬を受け取る際、処方箋を先に送る事もでき、薬の準備ができたら連絡をもらう事もできるのでぜひ利用してみてください。

身体障害者手帳のコピー
両面コピーしておきましょう。

特定疾病療養証のコピー
両面コピーしておきましょう

保険証のコピー
両面コピーしておきましょう。

透析食品(3日分)
食事は被災地などに行くことになると、困りますね。

減塩や無塩の長期保存ができる防災食セットはあまり出回っていないようです。

上記の4年は保存できる楽天の防災食セットがおすすめ。

腎臓に配慮した食事がとれるように準備しておきましょう。

また、食事がとれないと余計に体に負担がかかり危険です。しっかり食べられるようにしましょう。

飲料水(2リットル)
最低限の飲み水は確保しておきましょう。

ウェストポーチなど
災害用バッグは食料なども入れるので重量があります。

各種証明書や現金、カード、スマートフォンなど、身軽に動けるウェストポーチや小さなバッグなどに入れて常に身に着けておけるものを1つ入れておきましょう。

被災時は睡眠時でもバッグを身に着けておきたいので、小ぶりで体にフィットする形のものがオススメです。

クリアカードケース

各種証明書や緊急連絡先、避難先などの情報ををファイリングしておけるものがあると便利。

両面が透明になっていて、パラパラめくって閲覧できるものがベター。

1枚しか確認できないようなものではなく、冊子状になっていると良いですね。

100円均一でも入手できるとかもしれません。

透析患者以外でも防災リュックに入れておきたいもの

KUNI
KUNI

透析患者さんはもちろん、健常者の方にも準備しておいてほしい防災グッズです。

  • 飲料水
  • AM/FMラジオ
  • 懐中電灯
  • 現金
  • 貴重品
  • 衣料品
  • 生理用品
  • 下着類

飲料水
できれば1人あたり2Lは確保しておきましょう。

AM/FMラジオ
スマートフォンが接続できないとき、災害情報の確認に役立ちます。

懐中電灯
被災先でも懐中電灯が配られないと、灯りに困る事もあります。
また、SOSで周囲に存在を知らせるのにも役立ちます。


被災の状況によっては、足元が悪い事もあります。
歩きやすいスニーカーや、登山やキャンプ用のトレッキングシューズがあると心強いですね。

現金
可能であれば1万円ほど、お札と小銭を用意しておきましょう。

貴重品
普段利用はしない、貴重な物は防災リュックに入れておきましょう。
高価なものだけでなく、思い出の品などお金では買えないものも大切です。

衣料品・下着類
3日分は用意しておきましょう。なるべくかさばらないもの、温かいものも用意。

生理用品
生理用品はもちろん、携帯用のトイレ等もあると便利。

KUNI
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まとめてセットになっている物があると、あれこれ準備せずに済みます

官公庁や医療機関、大手企業でも多数利用されている防災リュックので安心です。

避難のや対応の流れ認識

避難や対応については、災害の状況や透析状況、透析の種類によっても変化します。

それぞれ、的確に対応できるように認識しておきましょう。

透析中では無い場合の対応と流れ

  1. 安全の確保
  2. 安全ではなく避難する場合、災害用バッグや持ち物を確認
  3. 避難先で安全を確保した後、担当の病院の緊急連絡先に連絡
  4. 避難先の役員に状況を伝達、相談

まずは安全の確保が最優先です。

安全が確保できないようであれば、避難先に避難しましょう。

避難先は、準備しておいた災害用バッグの中にあらかじめ情報を入れておきます。

透析施設で透析中の避難や対応の流れ

  1. スタッフの指示を待つ
  2. 指示のとおりに動く

これしかありません。応用としては、自分で止血する指示などがあるかもしれません。

余談

執筆していて思ったのですが、スタッフさんが災害によって連携が取れないことが判明した場合、どう対応するのが良いのでしょう。

稀有なケースとは思いますが、自分は助かった状態でスタッフと連携が取れない場合、救命士などの到着を待つしかないのでしょうか。

病院の方針によると思いますが、できることなら自身で返血~抜針、止血までを出来るようにしておきたいですね。

スタッフさんが来ない事が確定していて、それでも待っていて逃げ遅れるといった事になるのは残念でなりません。

在宅透析の方は自分で行えるので、クリニックや病院でも同じ手順でできるとは思います。

通院されている病院で、防災のトレーニングとして自身で行う事を相談しても良いのではないでしょうか。

※もちろん、積極的にトレーニングを行っているクリニックもあると思います。

力及ばずで、上記に対応した文献がまだ見つかっていません。

素人ながらに怒られそうな事をたくさん書いております。すみません。

あくまでも、基本はスタッフさんを待つ事

下手に動くとそれこそ命の危険にさらされる事になります。

KUNI
KUNI

看護師さんは確実に患者さんより少ないので、自分で出来る事は、積極的に病院と連携してトレーニングし、覚えておきたいですね。

在宅透析中の避難や対応の流れ

  1. 安全の確保
  2. 安全ではなく避難する場合、災害用バッグや持ち物を確認
  3. 腹膜透析の場合は、腹膜透析を行える準備を持って避難
  4. 避難先で安全を確保した後、担当の病院の緊急連絡先に連絡
  5. 避難先の役員に状況を伝達、相談

在宅透析であっても、流れとしては安全の確保と緊急連絡先への連絡が重要です。

自宅が安全であれば、もちろん緊急連絡先への連絡を行うだけで大丈夫です。

避難場所などの事前確認

災害が起きてから避難場所を探すのは、通信や交通機関が麻痺している場合むつかしくなります。

事前に調べたうえ、災害用バッグに入れておきましょう。

カード型程度の小さなクリアファイルに各種情報を集めて整理しておくと有事の際に非常に便利です。

避難場所の調べ方
googleなどで「避難場所 自身の居住地域名」で検索すると、避難場所や問合せ先が出てきます。

検索が苦手な方は、居住地域の自治体や役所に電話で確認を入れましょう。

ほとんどの場合、パンフレットの用意などがあります。

避難場所を知っておく事は、避難する際の目的地になるため最優先事項です。

必ず調べて災害用バッグに入れておきましょう。

加えて、普段から財布などにメモして持ち歩くのもおすすめです。

まとめ

居住地域の災害に合わせた準備

災害には、暴風、竜巻、豪雨、豪雪、洪水、崖崩れ、土石流、高潮、地震、津波、噴火、地滑りなど、様々な種類があります。


居住地域によっても準備は変化するため、自身の居住地にあった準備をしておきましょう。

また、大きな災害の場合、健常者も同じように災害にあいます。

交通機関や通信網の麻痺が起こる事もあり得ます。

交通機関や通信が麻痺すると、透析は数日受けられない場合、命に係わる事もあります。

また、災害の状況によっては自身が情報を伝達できないかもしれません。

万が一の際、準備を怠ったことが原因で大きなリスクを負う事になります。

準備によって、透析が受けられるタイミングが来た時、スムースに透析に移行できます。

KUNI
KUNI

災害に備えて、最低限でも常に準備はしておきましょう。

執筆者
KUNI

透析生活5年→腎臓移植2年。

高校の剣道合宿がハードすぎて血尿。
薬を飲みながらも10年放置し倒れる。

死にかけた所を人工透析に救われる。

元気ですがコロナで外出しづらいです

体験談や情報を発信し、少しでも同志のお役に立ちたい。

広告屋ひとすじのサラリーマンです!

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