【基礎疾患】コロナワクチンは打つべき?「腎移植・腎不全・透析」

基礎疾患とコロナタイトル画像人工透析の話

コロナワクチンは打つべき?

このページはコロナワクチンを打つべきか迷っている人に向けて執筆しています。

KUNI
KUNI

日々、ワクチンについて、さまざまな情報が飛び交っていますね。

「打った方が良い」

「感染予防にはならない」

「重症化が防げる」

「死亡リスクが高い」

「3回目は打たない」

「打つのは自分のためだけではなく、周囲の人のためだ」

などなど。どれが正解で、どれが間違いなんでしょうか。


特に以下のような方に参考にしていただければと思います。

  • 人工透析を受けている
  • 腎移植を受けた
  • 腎不全を患っている
  • 基礎疾患を持っている

ワクチン接種は、自分に合った判断材料を。

まず、ワクチンは誰でも打つべきかというと、そうでも無いケースもあります。

ところが、「ワクチンは誰でも打つべきだ」、と決めつけてしまう人もいます。

反対に、「ワクチンは不確定要素が強く、打つ意味は無い」とする人も。

決めつけるだけなら良いのですが、強要する事もありますね。


自分にあった判断材料を見つけるように努力しましょう。

ワクチン接種の判断材料

基礎疾患があると感染した際の重症化リスクが高い

新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち重症化しやすいのは高齢者基礎疾患のある方、
一部の妊娠後期の方です。


重症化のリスクとなる基礎疾患等

  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
  • 慢性腎臓病
  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 心血管疾患
  • 肥満
  • 喫煙

妊娠後期とは

妊娠8ヵ月〜10ヵ月の約3ヵ月間を指します。

妊娠後期にコロナウィルスに感染すると、一部の方は早産率が高まる事や、妊婦本人も重症化することがあります。

30歳代と比較した場合の
各年代の重症化率

10歳
未満
10代20代30代40代50代60代70代80代90歳
以上
0.1倍0.2倍0.3倍1倍4倍10倍25倍47倍71倍78倍
出典:厚生労働省・データはそのまま利用、見た目を加工しています


2020年6月のデータが厚労省の最新データです。それ以降の発表は無いようです。
2020年6月以前のデータと比べると重症化率は下がっているようですが、現在が当時より下がっているかどうかは最新データが出ないと分かりません。

年齢が高いと重症化リスクが高い

コロナウィルスに感染したと診断された方で、重症化する割合は年齢によって異なります。

若年層は重症化しづらく、高齢者層は重症化しやすい事がわかっています。

重症化する人の割合(%)

10歳
未満
10代20代30代40代50代60代70代80代90歳
以上
0.0900.030.090.541.473.858.414.5016.64
出典:厚生労働省・データはそのまま利用、見た目を加工しています

2020年6月のデータが厚労省の最新データです。それ以降の発表は無いようです。
2020年6月以前のデータと比べると重症化率は下がっているようですが、現在が当時より下がっているかどうかは最新データが出ないと分かりません。

コロナウィルスの死亡リスク

コロナウィルスに感染したと診断された方で、死亡する割合は年齢によって異なります。

死亡する人の割合(%)

10歳
未満
10代20代30代40代50代60代70代80代90歳
以上
000.010.010.10.291.244.651216.09
出典:厚生労働省・データはそのまま利用、見た目を加工しています

さらに、基礎疾患がある場合、コロナウイルスに感染した人の致死率が高いという事も厚労省が発表しています。

致死率
基礎疾患がない人 0.41%
基礎疾患がある人 2.28%。

基礎疾患がある人の致死率が約5倍高い数字です。



基礎疾患の要因

13.95% 慢性腎臓病 

10.19% COPD=慢性閉塞(へいそく)性肺疾患 

8.35% がん 

7.54% 免疫抑制 

4.76% 糖尿病 

4.32% 高血圧 

3.30% 脂質異常症 

1.55% 肥満 

0.99% 喫煙 

致死率は、要因が1つの人で1.38%、2つで3.8%、3つで5.2%、4つ以上で9.69%。

多いほど高くなるようです。

コロナワクチンは感染予防対策になるのか

厚生労働省では、ワクチンは重症化を防ぐ効果はある

感染を防ぐ効果は乏しい、としています。

厚生労働省より引用

ワクチンによっては、接種で重症化を防ぐ効果があっても感染を防ぐ効果が乏しく、
どれだけ多くの人に接種しても集団免疫の効果が得られないこともあります。

新型コロナワクチンによって、集団免疫の効果があるかどうかは分かっておらず、
分かるまでには、時間を要すると考えられています。

ついこの間まで、感染予防のためにワクチンを打っていると思っていたのが懐かしいですね。

コロナワクチン接種の死亡率

・ファイザー製とモデルナ製で計1093人が死亡。
(2月17日~8月22日)

・1回以上ワクチンを接種した人数 約6700万人
(8月22日時点)

ワクチンの死亡率(KUNIの超単純計算)

約1100人 ÷ 6700万人 = 0.0016%
※間違えてたらすみません。

10万人のうち、1.6人死ぬ可能性がある

という結果になりました。

しかし、2021年10月3日時点で、ワクチンが死因と判断された人はゼロ

なぜか?

厚労省より引用

日本で使用されているファイザー社及び武田/モデルナ社のmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンは、いずれも臨床試験において、ワクチン接種者とプラセボ接種者で、重い病気を発症した人や亡くなった人の割合に差がないことが確認されています。


接種が進んでいる米国では、ワクチン接種後の病気の発生率と、接種を行わなかった場合の予想される病気の自然発生率を比較するなどの評価が行われています。

これらの調査の結果、米国CDCは2021年6月時点で「死亡事例とmRNAワクチン接種には明らかな因果関係がない」と評価しています(※3)。

要約すると

日本のワクチンは臨床試験で、ワクチン接種者とダミーワクチン接種者を比較し、重症化した人や死亡した人に差が無い事が分かっている。

アメリカCDCの調査結果でも、ワクチン接種と死亡について、明らかな因果関係は無い。

となっています。

接種後の死亡接種が原因での死亡は、意味が違いますが、これを同一として発表しているニュースサイトやSNSがとても多いという事です。

端的に言えば、寿命や持病、突然死など、全ての数字が含まれた上で、ワクチン接種が原因としているメディアがある、という事です。

しかし、これを政府の隠蔽だと思う方もいるかもしれません。

政府の隠蔽だと考えるか、そりゃそうだ、と考えるかは自分次第ですね。

まとめ

簡単にまとめたったのですが、やはりむつかしい事を簡単にするのは難易度が高いですね。

しかし、基礎疾患持ちの方は、「まぁ、だいたい思ってた通りだな」という内容だったのではないでしょうか。

  • コロナ感染者で基礎疾患のある人は重症化、死亡リスクが高い
  • コロナ感染者も年齢が上がるにつれて重症化率、死亡率が上がる
  • ワクチン接種後の死亡と、ワクチン接種が原因で死亡は意味が違う
  • ワクチン接種が原因で死亡した事例はゼロ
  • ワクチン接種が原因で死亡する事を政府の隠蔽と考えるかどうかは自分次第

要するに、基礎疾患がある人は、健常者よりもリスクがかなり大きい、という事です。

ワクチンを打つか打たないかは、自由です。

このページを見て下さっている方々は、基礎疾患を持っている事が多いと思います。

仮に、ワクチン接種が原因での死亡率が 0.0016% として、基礎疾患がある自分の年齢だと、感染した場合どのくらいの死亡率になるかを比較するのも良いかもしれません。

私の場合は、腎移植を行っているので、感染すると重症化し、さらにもらった腎臓がダメージを負い、使えなくなるかもしれません。

基礎疾患がある人にとっては、死亡だけがリスクではないという事も念頭に入れておいて欲しい事です。

いずれにしても、やはり感染しない事が最優先です。

徹底して自分でできる感染予防に努めるようにしましょう。

【余談】コロナウィルスは世界初のハイブリッドウィルス?

KUNI
KUNI

これは完全に余談です。

ワクチンを打つ人、打たない人。それぞれの考え方で接種を決めます。

ワクチン接種は、強制ではありません。

一部、ほぼ強制の状況もあるようで残念ですが。


ネットで情報を収集していると、コメントが出来るタイプの情報サイトや動画などで、よく言い争いになっている状況を見かけます。

価値観の相違で、互いを非難し、攻撃し、マウントを取り合っています

果たしてそれは有益な事なんでしょうか。

より純度の高い情報を共有する事が、正しい使い方のように思います。


不思議な事に、物理的なコミュニケーションでは争っているところをまだ見たことがありません。

物理といっても、オンラインで互いの顔が見える状況も含みます。


インターネットは、自由に発言できるのがメリットである事は理解しています。

しかし、不確定要素が強く、しかも選択が個人の自由であるテーマについて攻撃しあう事に意味は無いように見えます。

これらの状況を見ていつも思う事があります。

コロナウィルスは、物理ウィルスだけでは無いんじゃないか、と。

デマやフェイクニュースをまき散らす、コンピュータウィルスでもあり、さらに自分の認識している情報を正当化し、人を攻撃したくなる精神障害をもたらすウィルスでもあるように思います。

その攻撃は、またさらに攻撃や攻撃支援をする人を生み出します。

まさにウィルス感染です。

人の性やインターネットの特性と言ってしまえばそれまでですが、コロナウィルスは「物理」と「コンピューター」、「精神障害」をもたらす世界初のハイブリッドウィルスなのかもしれません。

このハイブリッドウィルスの予防策は、

  • 自分で情報収集する力を身に着ける事。
  • 人に考えを押し付けない事。
  • 投稿や書き込みの目的が「純度の高い情報の共有」である事。
  • 「論破」や「マウンティング」が目的になっていないか整理する事。
  • 攻撃されたら、無視する事。
  • 攻撃者を諭(さと)すような行為や揚げ足を取るような行為は、だいたい症状を悪化させます

    などだと思います。

    言い争いになっている投稿のほとんどが、何も生産性が無い事が多いように見受けられます。

    生産性の無い事に時間を使って、さらにイライラする事は、マイナスしかありません。

    KUNI
    KUNI

    ハイブリッドウィルスに感染しないためにも、お互い気持ちの良いコミュニケーションを取りたいですね。

    執筆者
    KUNI

    透析生活5年→腎臓移植2年。

    高校の剣道合宿がハードすぎて血尿。
    薬を飲みながらも10年放置し倒れる。

    死にかけた所を人工透析に救われる。

    元気ですがコロナで外出しづらいです

    体験談や情報を発信し、少しでも同志のお役に立ちたい。

    広告屋ひとすじのサラリーマンです!

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