このページでは腎移植の「1、準備から手術まで」について執筆しています。
腎移植(腎臓移植)の流れと体験談は全部で4つに分けて執筆しています。
これから腎移植を検討されているかた、お知り合いが腎移植を受けられる方はぜひご一読ください。
腎移植(腎臓移植)の流れ
良い思い出も、つらい思い出もたくさんあります。
今のところ、もう一度受けるとなると相当覚悟決めないといまだに怖いです。笑
私の場合は、母親がドナーでしたので家族間の生体腎移植について記載していきます。
この記事は生体腎移植について記載しています
私(レシピエント)
- 検査入院 1回目
- 検査入院 2回目
- 移植医・主治医・母親と面談
- 手術前入院(手術5日前)
- 移植手術
- 経過観察(約4週間)
- 退院
- 腎生検
母親(ドナー)
- 電話で主治医との問診
- 検査入院 1回目
- 移植医・主治医・私と面談
- 手術前入院(2日前)
- 摘出手術
- 経過観察(約1週間)
- 退院
大まかにはこのような流れでした。
私の検査入院が2回あったのは、念のためという事でしたので通常より多かったようです。
検査入院・主治医との電話問診
- 私の基本的な検査(血液検査や尿検査など)
- 母親の電話問診(医師と母親の互いの自己紹介、意思確認、日程調整など)
特筆するような内容は得にありません。
検査入院2回目、母親の検査入院
- 私と母親の腎臓の適合率チェック
- 母親の精密検査
- 母親の意思確認
- 母親の精神科医によるメンタルチェック
ここでは、私と母親の腎臓の適合率チェックが主な内容でした。
また、母親に問題が見当たらないか、精密検査を行いました。
母親は、自分の意思で腎移植のドナーとなるのかを確認されます。
また、精神科医との面談もあります。
移植医・主治医・母親と面談
- 私と母親、主治医、移植医(主治医)で面談
- 各種書面に署名捺印
上記2のタイミングで同時に母親と検査入院し、面談を行いました。
主治医と移植医(執刀医)、母親と私で説明を受けます。
内容はあまり覚えてないのですが、手術の内容詳細やリスク、流れ、お互いに移植の意思があるかを確認し、割とたくさんの書面に署名捺印していきます。
費用の詳細などについても、この時に最終確認をさせていただきました。
腎移植についての費用詳細は別の記事にまとめていきます。
手術前入院
- 私はひたすら精密検査 5日前に入院
- 母親も精密検査 2日前に入院
私は体調を病院側で完璧に管理するために5日前に入院し、各種精密検査を受けました。
当時は私が透析する必要もあったので、より厳密に体調を管理する必要がありました。
また、新しい腎臓を体内に入れるので、免疫抑制をする必要がありました。
免疫が通常のままだと、新しく入れた腎臓を敵とみなし、免疫が攻撃をはじめてしまうためです。
母親は2日前に入院し、精密検査と体調管理。
何か相談事があれば、主治医や執刀医が時間を割いてくれました。
手術当日・直前
そして手術当日。朝から割と看護師さんが身の回りの世話に忙しそうです。
私は過去に何度も手術を受けた経験があるので、手術前に緊張する事は無くなりました。
「な!なんでそんなに落ち着いてるんですか!?」と言われながら、初めて移植の担当をする看護師さんを見てニヤニヤしていました。
その看護師さんの事は、いつも緊張して「めっちゃてんぱってます!」と言っていたので「テンパルちゃん」と名付けて呼んでいました。ゴメンナサイ。
だいたい朝9時ごろから自室で準備万端にし、手術室から呼ばれるのを待ちます。
この時は、割と準備に手間取ったようで呼ばれたのは9時半をまわっていました。
手術
- 手術室は母親と別
- 母親も精密検査 2日前に入院
- 腎臓の移植先は下腹部右、既存の腎臓摘出はしない
- 手術前、緊張する必要はない
- つらいのは手術後
いよいよ手術。
ベッドに寝かされたままベッド事手術室へ移動。看護師さんたちは愛情いっぱいに声をかけてくださいます。ほんとに優しさが嬉しい。
手術中は寝ているだけで、気づいたら終わってます。初めてだと非常に緊張すると思いますが。
手術室に入ってスタッフや先生がたと軽く談笑し、麻酔が始まったら、もう手術後で目覚めます。つらいのはそこからですので、手術前は怖がらなくて全然大丈夫です。
何となく母親と手術室は同じなのかと思っていましたが意外と別です。
また、私の既存の腎臓はそのまま残っていて、腎臓は体に3つある事になります。
よほどの異常がない限り、既存の腎臓は摘出しないそうです。
手術が終われば、むしろここからが本番です。
次の記事へ続く
まとめ
準備から手術までの段取りは大まかに以上です。
この記事は、以下のシリーズで執筆いたしました。
長くなりますが、腎移植を控えているかたや、ご検討されている方、ご関係者の方に知っていただけると嬉しく思います。